20/07/08 17:12:52 I6Bj9nca0.net
今回の洪水の規模を見れば、ダムや堤防すら、限界だということ
を示している。圧倒的な降水量、浸水規模、流量規模、被害面積、
被害頻度、どれをとっても従来の発想を乗り越えてくる事態だ。
もちろん、背景にあるのは温暖化だ。高温化した大気に含まれる
水蒸気の量が格段に増え、破壊的な降水帯を形成してきた。
したがって、これからその規模や頻度はますます増加する。
低地、浸水予想地域からの退避、移住、市街地そのものの
移転、という所まで発想を広げることも必要になってくる
かもしれない。
しかし、当面、緊急的に今できることは、人口集中地区に面する
河川の浚渫と護岸の修復だろう。
なかでも、村や町を抜ける河川流域の浚渫(河床を掘る)は、
今すぐにでも取り掛かることができる。川幅拡大やダムのような
立ち退き、移転などの住民との調整もいらない。上流からの土砂が
堆積する河床の上昇が自然現象として避けられないことを考えれば
堤防にもダムにも限界がある。巨大な土木建築工事も不要だ。
ともかく、流量に余裕をもたせるために、河床を掘る浚渫ほど
単純で確実な方法はない。梅雨明けからでも取り掛かるべきだ。