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沖縄県議会で玉城デニー知事をささえる県政与党「オール沖縄勢力」の足並みが乱れ始めている。議長選で県政与党の推す議員が敗れたうえ、常任委員会の委員長ポストの多くも県政野党側に奪われた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画を阻止しようとする玉城知事の戦略が狂う可能性もある。何が起きているのか。
6月30日、県議会の本会議場に並んだオール沖縄の県議たちに衝撃が走った。
議長選の開票の結果、オール沖縄が推した与党会派の県議が落選したからだ。しかも、破ったのは、同じ与党系の会派「おきなわ」(3人)代表の赤嶺昇県議だった。県議は48人。このうち赤嶺氏は26票、与党候補は22票だった。赤嶺氏が自民や公明などの県政野党から票を得ていたのは明らかだった。
「動きを察知できなかった」。与党県議の一人は赤嶺氏と野党の動きをつかめなかったことに唇をかむ。
与党第1会派の比嘉京子県議は取材に対し、「(与党の立場で)県民の負託を受けながら、県政野党の支持で議長になることは信義に反するのではないか」と赤嶺氏の動きを疑問視する。
伏線はあった。
6月7日投開票の県議選(定数…(以下有料版で,残り:945文字)
朝日新聞 2020年7月6日 15時00分
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