20/06/20 00:45:21.13 tEnm4IfB9.net
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「忘れもしない5月25日の午前10時頃、私が取材で訪れていたインド・ジャイプルに奴らが来ました。
無数の羽音が近づいてきたかと思うと、晴れた空が一瞬にして黒い雲に覆われた。
町中の人が外に出て、プラスチックの容器を必死に叩いて音を出し、奴らを追い払おうとします。しかし、数が多すぎて効果はあまりない。
住民たちと一緒に外に出たはいいが、ひとたび口を開けたら奴らが入ってくるんじゃないか、そんな恐怖を覚えながら、口を固く閉じ、
ただただ過ぎ去るのをじっと待つしかありませんでした……」
ニューヨークタイムズ紙のインド・ニューデリー支社に勤めるスハシーニ・ラジ記者は、おびただしい数のバッタと遭遇した日をそう回想する―。
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新型コロナウイルスの蔓延に苦しむ人類に、もう一つ未曾有の災厄が襲いかかる。「サバクトビバッタの大群」だ。
農学・昆虫学を専門とする東京農業大学の足達太郎教授が解説する。
「本来サバクトビバッタは、1匹単位で生活する大人しい種です。しかし、一昨年から昨年にかけて、東アフリカで季節外れの大雨が降った影響で、バッタが大量発