20/06/05 07:50:59 SgQwPkWC9.net
安倍晋三首相が対独戦勝75周年記念式典にあわせたロシア訪問を見送ることになった。当初は式典に出席してプーチン大統領と会談し、停滞する日ロ平和条約交渉を打開するねらいがあった。新型コロナウイルスの影響で首脳会談のメドは立っておらず、交渉の進展は見通せていない。
首相は5月9日に予定されていた戦勝記念式典に招待されており、5月にロシアを訪問する予定だった。だがロシア国内外の感染拡大で式典は延期となり、プーチン氏は新たな日程を6月24日にすると発表した。
外務省幹部によると、政府はロシア側が旧ソ連諸国以外を幅広く呼ばない方針を確認しているという。政権幹部は「首相が式典のために訪ロすることはない。この話は注目されない形で消えていく」と明言した。ロシア大統領府のペスコフ報道官も4日、「旧ソ連諸国の招待に重点を置いている」と語った。
首相は2018年11月の日ロ首脳会談で、1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意し、歯舞（はぼまい）群島と色丹（しこたん）島の事実上の2島返還をめざす方針に転換。19年6月の大筋合意をめざしていたが、実現しなかった。
こうした中、外務省の森健良外務審議官とロシアのモルグロフ外務次官は4日、電話で協議し、平和条約問題などについて議論した。次官級協議は7カ月ぶり。事務レベル協議は再起動したが、自民党総裁の任期満了が来年9月に迫り、首相の描いた解決はいっそう困難になっている。（佐藤達弥、二階堂友紀、モスクワ=石橋亮介）
朝日新聞 2020/6/5 7:23
URLﾘﾝｸ(digital.asahi.com) 7:23