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6/1(月) 14:28
読売新聞オンライン
救急搬送で「たらい回し」倍増、搬送先決定まで16回問い合わせも
(写真:読売新聞)
神戸市内の救急搬送で4月、4か所以上の医療機関に受け入れを断られるなどしたケースが176件に上り、前年同期比で約2倍に増えたことが、神戸市消防局への取材でわかった。新型コロナウイルスの感染が疑われる患者について、医療機関側が受け入れを拒むケースが相次いだとみられ、対策が急がれる。(藤井竜太郎)
総務省消防庁は、医療機関に受け入れが可能かどうかを4回以上照会し、現場に到着してから搬送先が30分以上決まらなかった場合について、「救急搬送困難事案」と分類している。
神戸市消防局によると、こうした「たらい回し」事案は、3月は82件だったが、新型コロナの感染が広がった4月は176件と2・1倍に。昨年1年間では計1093件で、月平均91件と比べても1・9倍となった。
5月も18日時点で122件あり、前年同期(55件)に比べて2・2倍に上る。
4月中旬に発熱した80歳代の男性が運ばれた事案では、搬送先が決まるまでに16回にわたって問い合わせを繰り返し、約1時間40分かかった。
4月の176件のうち、99件(56%)が37・5度以上の発熱や、息切れといった呼吸器系の症状など、新型コロナの感染が疑われる症状を訴えた患者だった。
救急隊員が搬送する際、複数の病院から「新型コロナに感染している可能性がある場合、院内の態勢が整っておらず受け入れは難しい」と説明されたといい、多くのケースが院内感染を恐れて拒否したとみられる。
厚生労働省は4月、自治体に発熱などの症状だけを理由に診療を拒否しないよう医療機関に周知することを求める通知を出していた。
市消防局救急課は「感染の減少とともに、搬送を拒否される事案も減りつつあるが、第2波に備え、医療機関には受け入れ態勢を確保するよう求めていきたい」としている。
外出自粛要請 総件数は減少
一方、4月の救急出動の総件数は減っており、新型コロナの感染拡大で外出する人が減ったことなどが影響しているとみられる。
神戸市消防局によると、4月の救急出動件数は5332件で、前年同期(6769件)と比べて21・2%減少。内訳は、発熱などの急病3401件(前年同期比21・1%減)▽路上での転倒や階段からの転落といった一般負傷957件(同14・8%減)▽交通事故260件(31・2%減)―などとなった。
市消防局は「外出自粛が要請され、自宅にいることが多くなり、事故などが減ったのではないか」とみている。
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