20/04/30 09:28:30 /P/A+3ft9.net
痴漢などの性的な問題行動をやめられず、「痴漢外来」に通う男性たちがいる。なぜ問題行動をやめられないのか。
筑波大学の原田隆之教授は「性的行動の依存症は『意志の力』では太刀打ちできない。
「それは脳の病気だからだ」という―。
高校で痴漢を、大学で盗撮を始めた
痴漢外来を訪れる患者さんの具体的な事例を紹介したい。本人のプライバシーを保護するため、事例は仮名
シンジさんは、30代独身男性である
彼は、痴漢と盗撮と窃盗での逮捕歴がある。窃盗は、女性の下着を盗んだというものである。さらに、アルコール依存症の診断も受けている。
痴漢を開始したのは、高校生のときである。大学生になった頃は、ビデオで見た盗撮にも興味を持った。駅のエスカレーターで、
短いスカートをはいた女性の下着を盗撮するために、ホームをうろつくようになった
シンジさんが逮捕されたのは、20代のとき、痴漢行為によってであった。この事件では示談が成立し、会社に知れることもなく、大事にはならなかった
しばらくは反省していたが、半年、1年と時間が過ぎると、その気持ちも薄らいでいった。
そして、最初の逮捕から一年二カ月後、「これまで何度も見つからなかったから、一回くらい大丈夫だろう」という気持ちから、再度痴漢行為に手を出してしまった
再逮捕されたのは、最初の再犯から半年後だった。
依存症は「脳の病気」である。理性的な脳は、「やめるべきだ」と考えるが、
もっと奥にある本能的な脳は、考えるというよりは、圧倒的な衝動で本人の理性をなぎ倒して、性的行動を行うように突き動かす。
ストレスや孤独感を紛らわせたり、スリルを味わったり、自尊心を回復したりするための手段として、性的行動を繰り返す
痴漢の再犯率は30%程度とされているところ、痴漢外来で治療を受けた人々の再犯率は、3%弱である。
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