20/03/25 19:45:38 8GWlITbq0.net
日本医科大学付属病院集中治療室
青景、竹田両先生によるレポート序文
URLリンク(square.umin.ac.jp)
呼吸不全に対していかなる集学的治療を行っても、生命を維持することが困難な状況に陥った時、最終的な選択肢が ECMO である。
体全体にチアノーゼが出現し、手足は冷たく なってしまった差し迫った状況で、我々は ECMO を導入する。
酸素化されていない血液を 体外に取り出し、ポンプと人工肺で酸素化した血液を、体内にもどすと、血色はよくなり、 手足も温かくなる。
いまだその効果に関する検証は十分ではないが、我々は ECMO が「奇跡」を起こすと信じている。
(中略)
ECMO は、可逆性の急性呼吸不全に対して、他のいかなる治療を行っても生命を維持す ることが難しい場合に適応となる。
ECMO は、呼吸を維持するための、対症療法であって、主病態を治療するわけではないが、人工呼吸器による高い酸素濃度や換気圧から開放されるため、ECMO を導入することによって病態自体が改善することはよく見受けられる。
本稿では、過去の報告や Extracorporeal Life Support Organization (ELSO)ガイドライ ン 1)を踏まえ、当院で実際に行っている ECMO について記載する。