20/03/20 19:18:45 IXJQOi/b9.net
医者の僕でも、コロナウイルスをナメていたが、間違っていた。
Books&Apps 高須賀2020/3/18
URLリンク(blog.tinect.jp)
抜粋なので詳しくはリンク先
(冒頭略)
●データのコロナ、実際のコロナ
新型コロナウイルスはミクロの目でみると80%の人には単なる風邪である。
致死率も若くて健康な人なら1%以下と、そこまで高いわけではない。
URLリンク(blog.tinect.jp)
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
(略)
正直、多くの医療従業者はこの情報を聞いたときはナメていたはずだ。
(略)
いま少なくとも僕が関わる現場では、発熱かつレントゲンで
肺炎と思われる像を呈した患者さんがやってきたら、
PPEという完全防護服を着て、隔離された場所にて診療をおこなわなくてはならない。
(略)
この新型コロナかもしれないグレーな患者さんを、
まさか四人部屋のベッドに入れるわけにはいかない。
だから当然、個室管理となるのだが、こんな事態を多くの病院は想定していないから、
個室が肺炎患者で想定以上にパンパンになってくる。
新型コロナ感染でないとわかれば、個室から外にでる事ができるが、
それがわからない限りは個室にずっといてもらうほか無い。
いま全国の病院はいまだかつてないペースで個室がミチミチである。
(略)
こうしてデータの上では「99%大丈夫、たいしたことはない」と思っていたはずのものが、
実態は意外とリソースを食いまくってくる事に2週遅れぐらいで気がつくのだが、
この段階ですら僕はまだこれの真の問題点を見誤っていた。
●ミクロのコロナ、マクロのコロナ
(略)
ごく一部の例外を除いては、
人工呼吸器やECMO(人工心肺装置)なんて付ける事などはほぼない。
それがこの新型コロナウイルス感染は、
たまにこれらの装置が必要になるレベルで悪化するのである。
そうなると個室のリソースだけではなく、
人工呼吸器やECMO(人工心肺装置)のシェアが奪われてくるのだが、
これも想定以上には余裕をもって設けられているものではない。
イタリアやアメリカで新型コロナウイルス患者がアウトブレイクし、
ICUが一気に満床になり医療崩壊寸前にまでいったという話を聞いた時、
ようやく新型コロナウイルスはミクロでみるのではなく、
マクロの目でみなくては事の本質を見誤る事に3周遅れで僕は気がついた。
こいつらは個じゃなくて群で襲いかかってきた時、
真にその凶悪さを発揮するのである。
(略)
●ゴブリンスレイヤーで読み解く新型コロナウイルス問題
一個一個は大した事がないものでも、
群れとなり軍隊を形成して襲いかかってくると、全然性質が変わってくる。
これは蝸牛くも先生が書かれたゴブリンスレイヤーという物語にも通じてくる話である。
この物語は、最下級モンスターとされるゴブリンのみを狩る
冒険者・ゴブリンスレイヤーの活躍を描く作品である
(アニメ版が非常に面白いのでオススメ)
ゴブリン1~2匹であれば力自慢の村人でも倒せるほど弱いが、
URLリンク(f.easyuploader.app)
群れをなして残忍狡猾なやり口で人間の集落や冒険者たちを陥れる存在であり、
油断すれば村を滅ぼすことすらある脅威となる。
一般に弱いと認識されるゴブリンを殲滅しても名声は得られず、報酬も少ない。
そのため、多くの冒険者はゴブリンなどには見向きもせず、
一見するとカッコいいドラゴン討伐などをやりたがるのだが、
そのような社会において、決して油断せず様々な技巧や知識を駆使し、
ただ淡々とゴブリンのみを狩る存在として、ゴブリンスレイヤーが描かれている。
このゴブリンスレイヤーの物語は福祉に携わる人のオマージュだと僕は理解している。
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URLリンク(www.washingtonpost.com)