【海外】ドイツ経済、出口なき低迷 10~12月はゼロ成長at NEWSPLUS
【海外】ドイツ経済、出口なき低迷 10~12月はゼロ成長 - 暇つぶし2ch1:首都圏の虎 ★
20/02/14 16:37:24 DyyX4NQZ9.net
【ミュンヘン=石川潤】ドイツ経済が出口の見えない低迷を続けている。ドイツ連邦統計庁が14日発表した2019年10~12月の実質国内総生産(GDP)は前期比で0.0%とゼロ成長にとどまった。19年通年では18年の半分以下の0.6%の伸びで、6年ぶりの低水準に落ち込んだ。製造業の不振が経済全体の足を引っ張り、かつて「独り勝ち」と呼ばれた強さは影を潜めている。

「この会社は劇的に変わらなければならない」。高級車で世界首位のダイムラーのケレニウス社長は11日の記者会見で危機感をあらわにした。19年の純利益が23億ユーロ(約2700億円)と前年の3分の1に減ったためだ。研究開発費が膨らむ一方、思うように売り上げが伸びなかった。

ダイムラーは利益を確保するために設備投資や研究開発費に歯止めをかける方針で、こうした動きは多くの企業に悪影響を広げかねない。独シーメンスは10~12月、自動車業界などの投資抑制のあおりを受けて、営業利益に相当する産業部門のEBITA(利払い・税引き・償却前利益)が調整後で前年同期比3割も減少したと発表した。

ドイツの19年の乗用車生産は前年比9%減の466万台、輸出は13%減の348万台にとどまった。産業全体でみた生産も直近の19年12月で前月比3.5%減とリーマン・ショック直後の09年以来の落ち込みをみせた。

年末から年明けにかけては一時、楽観ムードが漂った。米中の貿易戦争が雪解けの気配を見せ始め、英国の欧州連合(EU)離脱が最悪の事態を回避できるとの見方が広がったためだ。独Ifo経済研究所の企業景況感指数も底打ちの兆しをみせていた。

だが、新型コロナウイルスによる肺炎の広がりなどの「新たな不確実性」(欧州中央銀行のラガルド総裁)が浮上し、先行きの不透明感は再び強まっている。

「世界経済は今年も弱く、はっきりとした回復は期待できない」。ドイツ産業連盟のヨアヒム・ラング氏の見通しは厳しい。強気派のエコノミストでさえ「ドイツ経済の回復も漸進的なものになる」(ライン・ウェストファーレン経済研究所のトルステン・シュミット氏)と語る。

経済協力開発機構(OECD)はドイツの成長率は20年が0.4%、21年が0.9%にとどまると予測する。低迷からの出口が見通せたとはとても言えない状況だ。

いまのところ内需は底堅い。ドイツ連銀が「2つのスピードを持つ経済」と呼ぶように、製造業の落ち込みをよそに失業率は低い状態でとどまり、個人消費も今のところ好調を維持している。

内需が支えている間に世界経済の霧が晴れ、再び成長軌道に戻れるのか。ドイツの自動車産業の苦境の裏には、ディーゼルに頼り、環境技術で後手に回ったことがある。自動車以外の産業が育たず、次の稼ぎ頭が見えないこともドイツ経済の深刻な課題だ。

景気押し上げのための財政出動という議論を超え、「政府は投資によって中期的な成長力を高めていくべきだ」(ハンブルク国際経済研究所のヘニング・フェーペル氏)との声も広がっている。

2020/2/14 16:22
URLリンク(www.nikkei.com)


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