暇つぶし2chat NEWSPLUS
- 暇つぶし2ch2:地敬一から耳にした言葉である。 〈本屋という仕事は、ただそこにあるだけで、まわりの社会に影響を与えることができるものなのだ〉  だからこそヘイト本をとりまく関係者たちに問うた。  差別と偏見の荒涼とした風景の向こう側に見えてきたのは、書店に主導権のない仕入れ慣行(多くの場合、取次会社の“見計らい”で一方的に書店へ配本される仕組み)と、差別への加担に対する無自覚である。  強い信念をもってヘイト本を並べている書店など、実はほとんどない。商慣行や一部の需要を理由に、違和感を持ちつつも、「仕方がない」とばかりにヘイト本が今日も書棚に並ぶ。  まさに“凡庸な悪”。永江は「業界はアイヒマンだらけ」だと訴える。  だが一方で、寛容は不寛容に対して不寛容であるべきか、といった言葉の前で、永江は揺れる。揺れながら考える。書店はヘイトスピーチやヘイトクライムの燃料を売りにしてもよいのか。少数者の尊厳を無視してもよいのか。その命題にあがきながら、そして出版不況で苦しむ書店の立場にも触れながら、「本屋の明日」を見出していく。  私も永江の取材を受けた。しんどい取材が続いているであろうことは、永江の厳しく疲れ切った表情から十分に推測できた。本来ならば味方につけなければいけない書店を批判しなければならないのだから。  だが、永江は書店を突き放しているわけではない。これは「本屋」への求愛だ。誰も殺さないでくれという、永江の心の底からの叫びなのだ。 ながえあきら/1958年生まれ。ライター。書籍輸入会社に勤務ののち、「宝島」「別冊宝島」編集部を経て、フリーランスに。「週刊朝日」などで連載記事を執筆。おもな著書に『「本が売れない」というけれど』、『小さな出版社のつくり方』など。 やすだこういち/1964年生まれ。ジャーナリスト。おもな著書に『ヘイトスピーチ』『「右翼」の戦後史』『団地と移民』など。 https://bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/b/d/750wm/img_bdb3874dfac11c17d36e14316583be6b69152.jpg




次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch