20/02/07 13:02:45 JZaqfr3G9.net
中国・武漢で発生したコロナウイルス禍はまだ拡大の一途をたどっています。医療関係者では「軽症者も増えてきて、重症になるリスクも限定的であることが分かった」という楽観論もあれば、「中国以外の国にもパンデミックは広がり、感染拡大はここからが本番」と警戒論を強める有識者もいます。
■裏目に出た香港政府の「マスク禁止」「出入国管理強化」
ぶっちゃけ、よく分からないんですよね。
仕方がないので、みなが言う通り手をよく洗ってうがいをしてマスクをする、ってことで、気が付いてみたら本来この季節に蔓延するインフルエンザがさして流行せずに収まっている。怪我の功名というか塞翁が馬というか、これはこれで衛生観念が行き届いてよかったと思うわけです。
一方で、アメリカではインフルエンザが大流行して1000人単位で亡くなっていたり、コロナウイルスの影響でヨーロッパではアジア人全体に対する偏見や差別が目に見える形で行われていたりと、コロナウイルスの事件を通じていろんなものが見えてくるなあと。
なにぶん伝染病なので、発生地域の武漢も含めて患者多発地域からの人の流入を制限したいという気持ちは理解できます。おまけに、症状がなくてもウイルスを運ぶ危険性があると指摘されたり、国内で副次感染した患者が出たりしたら、正直誰が危なくてどう制限すれば安全なのか分からなくなってしまいます。その結果、中国人は入国お断りという話が出回り、香港では例の逃亡犯条例で市民による大規模デモが乱発した対策として香港政府が打ち出した「マスク禁止」や「出入国管理強化」といったネタと被って全部裏目に出るという素敵な事例までありました。
■福島風評被害を思い出す
※中略
■都知事に防護服10万着を要請した自民・二階幹事長
※中略
■なぜか中国・国家主席を呼ぼうとする安倍政権
どうしても、安倍政権は中国の国家主席・習近平さんを国賓でお呼びするようです。この状況下で。大丈夫なのでしょうか。もちろん、中国に対して別にしっぽを振るものではなく、安倍晋三さんなりの歴史観や、己の使命に対する自負もあってのことだとは思います。とはいえ、一時的に休戦状態になっているとはいえ米中貿易紛争は続いており、昨年のアメリカ副大統領ペンスさん演説にもあったように、我が国は東アジアの覇権争いの渦中にあるのです。民主主義国家である日本が、アメリカとの関係を大事にしながら人権や民主主義、憲法で定められた国民を縛らない自由の数々をしっかりと護持して中国と向かい合えるのかどうか……。
苦しいときに中国と手を結ぶことで日本に対して礼をしてくれる、という性善説で安倍政権が外交を動かしすぎていると思うわけです。「安倍晋三」という歴代最長の期間を総理の座にあった人物を教科書に載せ、名を青史に垂るために、ある意味で焦って外交をしているのではないかと。
日本経済の現状では重すぎる東京オリンピックが、むしろ日本の衰退・ピークアウトの象徴とならないよう、どうにか踏ん張っていかなければならないときに、仮に安倍さんが本当に中国との間で「第五の政治文書」、日中共同ドクトリン的な合意をしてしまうのだとするならば、香港、台湾、韓国といった周辺国・地域やチベット、新疆ウイグルなどでの人権蹂躙や民主主義の否定もまた日本は承認し呑み込むことを意味します。
これで本当に民主主義国家の宰相として望ましいことなのか、考えるべきだと思うんですよね。
■安倍首相、ロシアにもお出まし?
そればかりか、安倍さんがリップサービスかどうかは分かりませんが、今度は旧ソ連(ロシア)戦勝75周年式典に出席するかも知れないというニュースまで出ました。
いや、さすがによく考えてくださいよ、旧ソ連とロシアは違うとはいえ、ソ連は中立を破って終戦間際に日本に侵攻し、その後にスターリン恐怖政治を行って多くのロシア人を粛清殺害し、米ソ冷戦構造の枠内で長年の緊張をもたらした存在ですよ。ましてや民主主義どころか、その敵たる共産主義国家です。
ロシアが祝典をやるときに遠巻きに「おめでとう」ぐらいは言っておくのは良いとしても、まさか式典に日本の総理自らが出席することを検討するなんて声明を出してしまうとは。
以下ソース先で
2020年02月07日 07時00分 文春オンライン
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