20/02/04 09:18:02 PfPPfGjH0.net
確かに敗戦から75年、「日本は悪い国だ」と洗脳され続けてきたが……
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昭和20年8月15日。日本は戦争に負けた。しかし、これは戦争の終わりではなく、本番
の始まりだった。日本の総力を破壊しようとするGHQの占領政策は、過酷を極めた。その
要諦は三つ。
第一は、憲法強要である。政治体制を作り変え、政治家、官僚、マスコミを含めた財界
の支配層を、自分に従順な人たちに入れ替えた。その人たちの末裔は、今も日本のエスタ
ブリッシュメントである。
第二は、復讐裁判である。戦前日本の歴史、特に近代史の中でも昭和初期の戦争に関し
ては、徹底的な悪だとして断罪した。
第三は、洗脳教育である。教育に名を借りた洗脳とでも言おうか。GHQのやったことを
正当化し、教育で刷り込む。その洗脳は何十年も続けられ、もう数世代に及ぶ。
つまり、敗戦から75年、「日本は悪い国だ」と教えられ続けたのだ。GHQがいなくなっ
てからも、その教育は続いた。それどころか、固定化した。
これを安倍晋三首相の言葉を借りれば、「戦後レジーム」ということになる。そして、
敗戦体制を固定化させたのは、1955年の体制だ。
1955年以降、政界では常に保守(っぽい)自由民主党が第一党で政権を独占する。実際
に権力を振るうのは官僚であり、官僚に口利きをして欲しい財界は、自民党に多額の政治
献金をする。これが政官財の鉄のトライアングルだ。
これに対して、マスコミと学界では革新(今のリベラル)が主流だ。政界には日本社会
党を送り込む。この政党が野党第一党に居座ることで、自民党を脅かす政党は台頭するこ
とができない。自民党と社会党は癒着する。社会党の唯一の主張は、護憲だ。言論界で
は、社会党を支える革新勢力が、いかに「日本は悪い国か」を競う。
こうして、鉄のトライアングルとリベラル派、棲み分けができた。その体制を守る大談
合である。彼らのすべてが戦後の体制側である。そして、どこにも「日本は悪い国ではな
い」とする保守の立場は生存できなかった。
ソ連が崩壊し、ようやく革新の言ってきたことが嘘だと、多くの日本人に薄々ではある
が、気づかれるようになった。
そして、決定的だったのが、2002年9月17日である。
この日、小泉純一郎首相が平壌に飛んだ。北朝鮮の独裁者・金正日と会うためだ。主要
議題は、日本人拉致被害者の奪還である。その日の朝、「北朝鮮に拉致された中大生を救
う会」の立ち上げ人であった私でさえ、半信半疑だった。それまで北朝鮮は「拉致問題な
ど、日本の一部右翼勢力のでっちあげ」と主張していた。一人として返さないこともあり
えた。
ところが午後、金正日が事実を認めた。しかも謝罪し、5人の被害者を返すと約束し
た。この瞬間、日本は別の国となったかのようだった。 「本当に北朝鮮は拉致をやって
いたのか?」「日本のマスコミや教育は嘘ばかり言っていたのか!」
敗戦以来、保守の言論が革新(リベラル)に優越した、初めての瞬間だった。