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１１０番を受けて駆け付けた民家の車から現金６万円を盗んだとして、窃盗罪に問われた元宝塚署地域３課巡査長の男（２７）＝芦屋市、懲戒免職＝に対する判決公判が２１日、神戸地裁であった。川上宏裁判長は「警察官に対する信頼を失墜させる悪質な犯行」として、懲役１年、執行猶予３年（求刑懲役１年）を言い渡した。
判決によると、昨年５月２９～３０日、通報を受けて臨場した宝塚市の４０代男性方の駐車場で、男性が軽乗用車内に現金入りの封筒を置く様子を目撃し、男性や同僚が近くにいなくなった隙に現金６万円を盗んだ。
これまでの公判で検察側は「携帯電話ゲームや衣服代で浪費を重ねて困窮し、直近の友人の結婚式で祝儀の金を工面する必要があったため、犯行に及んだ」と指摘。男は起訴内容を認めて謝罪し、被告人質問では「刑事課で働きたかった。仕事は楽しかった」と述べた。窃盗犯の取り調べも経験した点を問われて「情けないです」と声を落とす場面もあった。
2020/1/21 20:02
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