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2020年1月21日 15時22分
がんが最初にできた場所がわからず、治療が難しいことが多い「原発不明がん」について、新たな治療法の開発に向けた研究資金を集める、インターネットの「クラウドファンディング」を始めると、がん患者の受診が国内で最も多い「がん研有明病院」を運営する法人が発表しました。
「原発不明がん」は、年間数万人が診断されていますが、診断の時点ですでに転移していることや、最初にがんができた部位によって決まることの多い治療が適用しにくいことから、新たな治療法の開発が課題になっています。
がん研有明病院を運営する「がん研究会」は21日、記者会見を開き、原発不明がんが起きる仕組みの解明や、新たな治療法の開発の研究を進めるために必要な資金を「クラウドファンディング」を通じて集めることを明らかにしました。
集める資金の目標は2000万円で、がん研究会は、２年かけておよそ50人の原発不明がんの患者から得た、がん組織のすべての遺伝情報を解析し、共通する変異を見つけるなどして新たな治療法の開発につながる手がかりを探すとしています。
がん研有明病院総合腫瘍科の高橋俊二部長は「多くの方に支援をいただき、なんとか治療法の開発につながる道を見つけたい」と話していて、ことし４月20日まで寄付を募ることにしています。
URLﾘﾝｸ(www3.nhk.or.jp)