20/01/05 11:37:46 lMSUUgYy0.net
>>1
生産性に焦点を絞って、日本は一度も効率的に仕事してこなかったので、
一度も先進国になってない。こういう論調だと思う。
つまり生産性が高い国=先進国という公式に当てはめるとね。
だが、ひとつ大きく見落としている点があるんだな。
それは、日本は世界には無い独自の雇用形態を持っていたという事。
高度経済成長期にこの雇用形態により、中間層ばっかりが消費を占める
資本主義の常識を打ち破る経済モデルを作った。
それが年功序列 終身雇用だ。
契約世界の欧米諸国では人手不足になると、企業が設備投資しつつ、高給料で
いい人材を確保し、それをしながら他国から移民を入れ単純労働に従事させる
という雇用形態だ。
日本はどうやって人手不足の中労働者を繋ぎとめていたのか?それは終身雇用
と年功序列だ。これで労働者は一度そこへ就職したら、ほぼ退職するまで
その企業に尽くし続ける。
官主導でどんどん仕事を民間に発注しつつ、民間ではこのような雇用と取る事で
格差が無いまま経済成長するという地球の歴史上ありえない半官半民の特殊な
モデルを作った。だがこれって世界のどの国も実現できなかった。皆が豊かになるという
夢のような経済成長だった。
米国はどうしたか?そう当然日本のそれを潰しにかかった。
日本は一度も先進国になった事が無いという分析は、生産性にのも着目するとそうかもしれないが、
日本の場合は唯一無二の経済成長モデルだったので、世界の物差しと合致しないのは当然。
生産性が低い企業なのに、なぜ労働者は働くのか?かつての日本企業が手厚く労働者を守ったからに他ならない。
でなければ、生産性先進国最下位の日本が一時GDPで米国を追い抜くんじゃないかと言われるほどになる訳がない。