19/12/11 01:14:28.34 XztppZEV0.net
>>489
■ヨーロッパより進んでいた技術革新■
近代世界システムとの最初の遭遇の時から、日本人は驚くべき適応能力を示した。
1543年に種子島に最初の鉄砲が伝えられてから一年とたたぬうちに、
日本人はその製造技術を修得し、十年もすると日本中の鉄砲鍛冶が大量に生産を始めた。
銃の改良自体もヨーロッパ以上のスピードで進み、螺旋状の主導バネと引き金調整装置を発達させ、
銃身の破壊を防ぐ鉄鋼の製造にも成功している。
鉄砲を使った戦法も世界一で、1573年、織田信長が武田の騎馬武者を
駆逐した長篠の戦いで見せた3000人の鉄砲隊を三分隊に分けて、一斉射撃を繰り返す戦法は、
基本的には第一次大戦まで通用するものだったという。
その12年後、フランスのアンリ4世が勝利を収めたクトラの戦いで
25名の鉄砲隊を各槍隊の間に配置した程度に過ぎなかった事も見ても、
鉄砲使用の規模と質において、当時の日本がいかに進んでいたかが分かる。
ポルトガル、スペインも、日本の軍事力を見て侵略を諦めざるをえなかった。