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英総選挙 投票まで2日 ＥＵからの離脱の是非が最大の焦点
2019年12月10日 5時44分
ＥＵ＝ヨーロッパ連合からの離脱の是非が最大の焦点になっているイギリス総選挙は12日の投票まで２日となりました。来年１月の離脱実現を訴える与党・保守党は野党の地盤で切り崩しをはかる一方、最大野党・労働党は政権を担えばすみやかに医療制度の拡充に取り組む方針を発表し、選挙戦は最終盤に入って一段と激しさを増しています。
投票日が12日に迫ったイギリスの総選挙は来年１月のＥＵ離脱を公約に掲げる与党・保守党が過半数の議席を獲得するかが焦点です。
選挙戦は最終盤に入り、保守党は労働党が議席を守ってきた選挙区をターゲットに切り崩しをはかっていて、９日はジョンソン首相が北東部の町にある魚市場を回り、働く人たちに支持を呼びかけました。
ジョンソン首相は現地メディアの取材に対し「離脱の議論でこれ以上、時間をむだにせず、医療問題などに集中しなければならない」として、選挙で勝利し離脱の議論に早く終止符を打ちたいと強調しました。
一方、労働党は同じ９日、政権を担うことになれば、公約に掲げている医療制度の拡充などに向けた予算計画を来年２月に打ち出す方針を発表し、西部の都市で演説したコービン党首は「今こそ医療に力を入れる労働党政権を選ぶ時だ」と訴えました。
最新の世論調査で保守党の支持率は43％で、労働党の33％を上回っていますが、その差は先月に比べると縮まっており、選挙戦は一段と激しさを増しています。