19/12/03 02:47:17 GePyRfh+0.net
ジョエルマビル火災(ジョエルマビルかさい、英: Joelma Building Fire)は、ブラジルのサンパウロにある25階建てのオフィスビル、ジョエルマビルで起きた火災である。
ジョエルマビルを雑居ビルとしていることが多いが、下記に記載の通りテナントは銀行等の企業のオフィスであったことからオフィスビルと記載する。
1974年2月1日に12階のエアコン室外機のショートが原因で火災を起こし227名の死者(179名及び188名説もあり。
日系人6名も含まれる[1])を出した。
午前9時30分頃に消防隊が現場に駆けつけ、消火活動を始めた時にはすでにビルは炎と黒煙に包まれていた。
エレベーター棟の出入り口を通じ、屋上にまで火が迫っていたが、ヘリポートがないため屋上からの救出も困難であった。
最初に出火したノースタワーを中心に逃げ遅れた被災者が飛び降り始めた。
消防士が「CALMA」(落ち着いて)・「NÃO SALTEM」(飛ばないで)等のメッセージを大きな布に書いたのをはじめ、多くの地上の人々が思いとどまるように被災者に呼びかけたものの20名が転落死した。
ハシゴ車で避難中の被災者を上から飛び降りた者が直撃し、一緒に転落する二次災害まで発生した。
そして最終的に炎は屋上にまで到達し、避難者うち90人が救助前に焼死した。
また、エレベーターで脱出しようとした13名も煙に巻かれて死亡し、遺体は身元が分らない位に炭化していた。
この火災は午前中に発生したことから鮮明な映像が残されている。
炎は昼頃全ての物を焼き尽くした所でようやく鎮火した。
上記のエレベーター内で発見された身元不明の遺体はビラ・アルピナ墓地に埋葬されている。
この火災の死者は227名に上り(179名及び188名説もある)、防火体制が不備な高層ビルで多くの死者を出す事例の1つとなった。