19/11/30 22:20:53.27 yZK4jb980.net
なぜ、日本や豪州の石炭火力政策が批判されるかというと・・・
「次世代石炭ガス化は高効率」とか言いながら、
排出原単位が、
・現行LNG火力(GTCC):380 g-CO2/kWh
・石炭ガス化燃料電池複合(IGFC):590 g-CO2/kWh
で1.5倍。
このIGFCからCO2を90%回収しても、
所内電力が増えて、総合効率は現行微粉炭火力の40%+α程度に止まり、
CCS貯留サイト側の年間処理能力も、追いつかなくなるから、
かと。
IEAの2050年時点CCS予測
・総排出量:400億 t-CO2/年
・CCS処理量:▲80億 t-CO2/年 (上記の▲20%)
2015年の排出実績
・総排出量:340億 t-CO2/年
・発電起源:129億 t-CO2/年 (上記の38%)
・鉄鋼・セメント・石油化学起源:61億 t-CO2/kWh (6+7+5=上記の18%)
URLリンク(i.imgur.com)
で、現在の発電起源が将来の▲80億tの、既に1.6倍。
CCSを拠り所にした電源の普及は、あり得ない。
他の起源は、電源が炭素フリーになれば打開策も見出せそうだけど、
鉄鋼・セメント・石油化学は今のところ有効な削減策がない。(Cを使って原料を還元しているから)
「電源だけ残して、鉄鋼・セメント・石油化学の素材産業が死んで、どうすんだ?」
って話。