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大学入学共通テストの国語と数学への記述式導入をめぐり、萩生田光一文部科学相(56)が守勢に立っている。政治部デスクは言う。「『またあの人の尻ぬぐいかよ』。萩生田氏の頭には、そんな愚痴が渦巻いているに違いありません」。
11月20日の衆院文科委員会で、萩生田氏は、記述式の採点を約61億円で落札し、一手に引き受ける学力評価研究機構を傘下に持つベネッセへの厳重抗議を表明。子会社の同機構が採点することをアピールしてベネッセが高校側に営業していたことが野党から問題視され、萩生田氏も「信頼性に疑念を招く」と応じざるを得なかったのだ。
そんな萩生田氏が恨む「あの人」とは、下村博文選挙対策委員長。萩生田氏が所属する細田派の先輩で、2012年末から3年弱文科相を務め、ベネッセら業者との近さが指摘されてきた。萩生田氏は、自らの「身の丈」発言がきっかけで英語民間試験を先送りせざるをえなくなった際、番記者を前に「民間試験導入を主導したのは下村さん。俺は最初から反対だった。下村さんが業者に近すぎるんだよ」と愚痴っていた。
首相官邸では「記述式も見送りせざるを得ない」との声が強まり、文科省関係者は「萩生田氏が最終決断を頼るのは首相かもしれません」と明かす。
「あなたたちは総理と簡単に話せないだろ」
9月にさかのぼる。当選5回の萩生田氏は「今度の改造で閣僚になれなかったら細田派をやめてやる」とぶちまけていた。そんな声が首相に届いたか晴れて文科相になったが、萩生田氏は首相に弱音を吐いた。「私が文科大臣でいいんでしょうか」。念頭にあったのは加計学園問題。省内の文書に萩生田氏が「官邸は絶対やると言っている」などと語ったと記されていた。萩生田氏は自らの文科相就任での再燃を懸念したのだが、首相は「野党の追及は最初だけだから、大丈夫」と笑って返した。
首相から背中を押され、勇んで文科省に向かった萩生田氏は、居並ぶ幹部にこう言い放った。「これまでもこれからも、私ほど総理に近い文科大臣は現れない。私が大臣でいる間に、皆さんがやりたいことをやってあげる。何でも言って下さい」。ぽかんとした幹部を前に、携帯電話を取りだし、首相にその場で電話した後、「あなたたちは総理と簡単に話せないだろ」と、最側近として首相との近さを“実証”したという。
共通テスト中止を訴える高校生の署名約4万2000人分が文科省に提出され、野党は今後も攻め続ける。政治部記者は言う。「桜を見る会で叩かれ続けている首相が政策判断できるのか。萩生田氏も困っているはず」。首相と側近の苦悩は続く。
11/29(金) 6:00配信
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