19/11/27 20:10:59 u6CPBumx0.net
■「デザイナー・ベビー」というパンドラの箱
その「パンドラの箱」とは、いわゆる「デザイナー・ベビー」の問題だ。
デザイナー・ベビーとは、生まれる前に遺伝子を編集して作り出された人間のことだ。
例えば病気の要因になる遺伝子や、親の遺伝子などの情報から、あらかじめDNAを
改変することで、自然に生まれるよりも「健康」な子供をつくる。
また容姿や能力など、今の世の中の価値観によって「優れている」とされる
特徴を持つように遺伝子をいじってしまう、ということもできる。
この技術により、これまで人類ができなかった「人間をつくり出す」ような
行為ができてしまうのである。これが、倫理に反すると認識されている点だ。
というのも、この行為が乱用されれば、優れた遺伝子を持つ人たちが世にあふれ、
一方でゲノム編集されずに生まれる「遺伝子的に劣る人たち」が差別されていく
という世の中になりかねない。経済的な差から発生する「遺伝子格差」
なんて現象も見られるようになるかもしれない。
さらに改変したい遺伝子を間違ってしまう(オフターゲットと呼ばれる)問題や、
ゲノム編集で細胞が突然変異してしまいかねないという危惧もある。
将来的に遺伝子操作を原因として、何らかの疾患が発生する可能性もあり得る。
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