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火の付いたようなかゆみの荒波が… 米国発「南京虫」被害が国内で急増中
井上有紀子2019.11.8 16:00AERA
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南京虫についての相談件数」の推移（ＡＥＲＡ ２０１９年１１月１１日号より）
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南京虫（トコジラミ）は成虫で体長5～8ミリ。日本にはほかにネッタイトコジラミもおり、沖縄では9割を占め、それ以外では1割程度。毛の曲がり方が違うが、目視では判別できないという（写真：国立感染症研究所提供）
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（中略）
日本ではまだ大きな騒ぎにはなっていないが、アメリカではすでに社会問題化している。
ニューヨークの国連本部やエンパイアステートビル、ニューヨーク・タイムズ本社など様々な場所で南京虫が発見され、映画館や有名ブランドの店舗が、駆除のために一時的に閉鎖されることもある。
（中略）
「10年前は宿泊施設からの依頼が圧倒的だったが、最近は住宅で増えている。だが、駆除するのは大変で、業者の相場は十数万円以上。駆除できないまま深刻化してしまった結果、南京虫の数が増えていることが考えられる」と小松さん。
（中略）
100カ所以上刺され、かきむしった患部は、「赤紫のお花畑みたい。自分の肌じゃないみたいな、ざらざらの花畑」（女性）。この2カ月で使ったかゆみ止めは4本に上る。
（中略）
実は、南京虫の（調査用の罠の）誘引剤に使われるニオイ成分の「ノナナール」は、女性の加齢臭の主成分として知られる。はっきりとした統計があるわけではないが、女性は南京虫が潜んでいないかより確認を心がけた方がよさそうだ。（ライター・井上有紀子）
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日本襲う「南京虫の2020年問題」 トランプ大統領のリゾートも白旗か
井上有紀子2019.11.9 08:00AERA
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業者による南京虫駆除の様子。虫や卵に薬剤をまくほか、すみ着いた家具や衣類を高温乾燥機にかけたり、スチームを吹き付けたり、ドライアイスで凍らせたりして駆除する（写真：日本ペストコントロール協会提供）
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