19/11/09 09:06:10.08 tCVOM+vq0.net
〈クールジャパンの問題の根幹は、クールジャパンの推進が「事実主導」で行われていない点である。日本の産業が抱えている課題や、その解決方法等の「事実」を基に取り組まれているのではなく、
何とか事案を作らなければという「政策ありき」の下心が主導しているように思える。当然、事実に基づかない議論の大半は間違っている。
クールジャパン機構の成り立ちにもそうした事情が如実に表れている。これは、設立法案の議論の過程にあった平将明経産大臣政務官(当時)の発言
《アニメーターの皆さんが日本のクールジャパン、特にアニメを支える極めて重要な皆さんであるという認識はありますが、しかしながら、この出資金が直接アニメーターの皆さんの所得に補填する形で行くことは当然ありません。》
(第183回国会 経済産業委員会 第14号 平成25年5月24日)
つまり、アニメ産業とクールジャパンの議論で政府がとった選択は、産業の担い手となる日本のアニメーター支援ではなく、同機構設立によって500億円を引き出すことだった。
同機構はアニメ産業支援に関連する事業として海外アニメ配信サイトへの出資を行ったが、事業は失敗に終わっている。
しかし、アニメとクールジャパンを議論するのであれば、課題とあるべき解決策は、間違いなく「クールジャパンを支える極めて重要な皆さん」への支援である。〉