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戦後、大艦巨砲主義に反対していた日本海軍の航空主兵論者たちは次のように語っている。
源田実大佐は、海軍が大艦巨砲主義から航空へ切り替えられなかったのは組織改革での
犠牲を嫌う職業意識の強さが原因だったと指摘する。
「大砲がなかったら自分たちは失業するしかない。多分そういうことでしょう。
兵術思想を変えるということは、単に兵器の構成を変えるだけでなく、
大艦巨砲主義に立って築かれてきた組織を変えるとことになるわけですから。
人情に脆くて波風が立つのを嫌う日本人の性格では、なかなか難しいことです」と語っている。
奥宮正武中佐は、戦艦無用論も含む航空主兵論は戦前極端とも見られたが、
太平洋戦争の経過がその見通しがほぼ正しかったことを証明したとして、
特に航空関係者が嘆いていたのは、大艦巨砲主義の下で作られる戦艦の建造費、
維持費など莫大な経費が浪費される割にほぼ戦局に寄与しないことであり、
それを航空に回せばより強力なものができると考えていたと語っている。