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山北町によると、台風による被災が予想されたことから、
町のエリアを担当する約20キロ離れた陸上自衛隊駒門駐屯地(静岡県御殿場市)と
断続的に情報交換していた。
断水が発生した可能性が高いことを伝えると、陸自側は事前の準備を開始。
13日午前6時前には出発準備が整ったことや、必要があれば県に災害派遣要請を求めるよう町に伝えた。
これを受けて、町は電話やFAXで県に派遣要請を求めた。
ところが、この求めに対し、県の災害対策本部の担当者は「ルールが違う。自衛隊にはほかにどうしようもなくなってから頼むもので、
まずは県や日本水道協会に支援を求めるべきだ」などと主張したという。
待ったをかけられた町が県とやりとりしていたところ、派遣要請が出されるのを見越してすでに出発していた陸自の部隊が、
午前7時ごろに町役場に到着した。
駒門駐屯地では支援活動を急ぐため夜を徹して早めの準備をしていたが、結果的に到着時点では派遣要請は出ていなかった。
手続き上、要請が出ないと支援活動を始められないため、陸自側の判断で13日午前8時過ぎには撤収したという。