19/09/23 13:19:21.14 aolgj+Sb0.net
のんびりと音楽を聴きながら昼寝をしていたある独身の男の所に、1人の妻帯者がやって来た。
「やあ、のんびりしているね」妻帯者が声をかけた。
「ああ、誰からも束縛されずに、誰からも小言を言われずにのんびりと暮らせるからね」 独身者は答えた。
「君は幸せそうだね。でも君はもっと幸せになれるよ」
「どうやって ?」 独身者は尋ねた。
「まず、君は結婚するんだ」
「結婚して、子どもを作る」
「それってお金がかかるだろ ? 」 独身者は口を挟んだ。
「ああ、大変なお金がかかる。妻はとんでもなくお金がかかるし、子どもも大変お金がかかる」
「その為に、君は毎日遅くまで残業して働くんだ」
「で、小遣いは月3万以下。給料のたいはんは妻に渡すんだ。もちろんボーナスなんて君は一切使えない」
「それって俺にとってのメリットがまるで無いじゃあないか」 独身者は青ざめた。
「いや、ここからが凄いんだ」 妻帯者の目が輝いた。
「子どももやがて大きくなって手がかからなくなるし妻も小言を言わなくなる」
「そうなるまでにどれくらいかかるの」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? その時から本当にすごいことになるよ」
「そう、毎日音楽を聴きながらのんびりくらせるようになる」
妻帯者はにんまりと笑った。
「どうだ、すごいだろう」