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銃乱射への新対策、クローン犬が子どもの命を守る
TBS 22日 15時59分
URLリンク(news.tbs.co.jp)
銃規制が一向に進まないアメリカ。対策に頭を痛める学校は、“クローン技術を使った犬”を配置して子どもの命を守ろうとしています。どんな犬なのか、その訓練現場を取材しました。
床に押し倒し、犯人を制圧した犬。発砲音に反応するよう特殊訓練された犬が、銃乱射の犯人を取り押さえるデモンストレーションの様子です。
「特徴は高い知性です。現場にいる子どもたちに惑わされません。子どもたちが悲鳴を上げていても全く気にしません」(銃乱射対策犬を訓練するジョシュア・モートンさん)
警察犬や軍用犬などに使われる種類で、体重は35キロほどですが、その力はとてつもなく強力です。
「これから、デモンストレーションということで、犬に噛まれても大丈夫な特殊な服を着て、犬にかまれる実践をやってみたいと思います」(宮本晴代記者)
犬は、胸の近くや腕の付け根にかみつきます。かまれたところは3日後、アザになりました。
この取り組みを始めたジョシュア・モートンさん(40)は、アメリカ海軍特殊部隊の元隊員。イラクで軍用犬を使って武装勢力を探す作戦などに従事しました。帰国後、戦場で使われるような銃が出回り、学校で乱射事件が相次ぐ“銃社会アメリカ”の現実に衝撃を受けたといいます。
去年2月、フロリダ州の高校で17人が射殺された事件では、保安官が常駐していたものの現場に踏み込まず、遺族から「臆病者」と批判を浴びました。武器を持ったプロの人間がひるむような乱射の現場。そこでモートンさんが発案したのが、犬を使った対策だったのです。
「犬は銃を恐れません。人間のように撃たれたら死ぬかもしれないとは考えないのです」(ジョシュア・モートンさん)
モートンさんは、クローン技術を使った犬をトレーニングしています。学校に配置する費用は、犬と調教師のペアでおよそ1300万円(1年間の費用)。来年1月には全米で初めての配置が決まりました。モートンさんは、手塩にかけてきた犬が撃たれることになってもほかに打つ手はないと覚悟を決めています。
「犬が誰かを救えたなら私は大丈夫です。子どもが亡くなるよりは良いでしょう」(ジョシュア・モートンさん)