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Ⅲ.浅いやけどと深いやけどはどうちがうの?
A.やけどの深さは大きく分けるとⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階に分類されます(表1、図2)。
Ⅰ度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮下組織まで傷害が及んだものです。
Ⅰ度は日焼けと同じように皮膚に赤みが出る程度です(図3)。
Ⅰ度熱傷では多くの場合炎症を抑える外用剤などでほとんど後遺症を残さず治ります。
Ⅱ度になると水ぶくれができるのが特徴で、ヒリヒリとした痛みを伴います。
Ⅱ度熱傷は深さによって更に2つに分けられます。浅いⅡ度熱傷は浅達性Ⅱ度熱傷(図4)、深いⅡ度熱傷は深達性Ⅱ度熱傷(図5)と呼ばれます。
部位と範囲にもよりますが、水ぶくれができるようであれば形成外科への受診をお勧めします。
Ⅲ度になると皮膚に血の気がなくなり?のように白くなったり、炎で受傷した場合には炭のように黒くなったりします(図6)。
Ⅲ度になると痛みを感じる神経まで損傷されるので逆に痛くないのが特徴です。
Ⅲ度熱傷の場合には皮膚の障害が強く、治るのに時間がかかるため小範囲の場合でも医療機関での治療をおすすめします。
一般的に浅達性Ⅱ度熱傷までの浅いやけどであれば軟膏やキズを湿潤状態で保護する創傷被覆剤による治療で後遺症無く治る場合が多いのですが、
深達性Ⅱ度熱傷より深いやけどになると治るのに時間がかかり、後遺症を残すこともあります。このため場合によっては手術が必要となります。
また小児や高齢者、糖尿病などの合併症をお持ちの方は、受傷後経過とともにやけどのキズが深くなる場合があるので、より慎重な管理が必要となります。
表1
熱傷深度 皮膚所見 色調 知覚
Ⅰ度(EB) 乾燥 紅斑 痛み(+) 知覚過敏
浅達性Ⅱ度(SDB) 湿潤、水疱(+) 薄赤 強い痛み 知覚あり
深達性Ⅱ度(DDB) 湿潤、水疱(+) やや白色 痛み軽度 知覚鈍麻
Ⅲ度(DB) 乾燥 硬化 炭化 蝋色 黄色~赤茶色 黒色 無痛
EB :epidermal burn SDB:superficial dermal burn
DDB:deep dermal burn DB :deep burn
URLリンク(www.jsswc.or.jp)
そんな痛くない
大丈夫