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「就職氷河期世代」とされる30代半ば~40代半ばの人を正規職員として採用する方針を明らかにしていた兵庫県宝塚市は30日、募集締め切りとなる同日までに計1816人の応募があったと発表した。募集人数の3人に対し、倍率は600倍強となった。
市によると、今月19日の受け付け開始後、北海道から沖縄まで全国から応募があったという。市は応募を500人程度と想定し、市役所など3カ所を試験会場として確保していたが、市外の大学施設なども含めて計10カ所に会場を増やした。中川智子市長は取材に「予想を超える応募状況。それだけ多くの方が支援を必要としていると実感した」。さらに「宝塚市だけでは砂漠に一滴の水を落とすようなもの」と述べ、他の自治体や民間企業に就職氷河期世代の人々を安定的に雇うよう訴えた。
今回の職員採用は、社会に出る際に不景気の影響を受けた氷河期世代の人たちに対し、正規職員としての勤め先を提供するのが狙いだった。市が設けた募集要件は1974年4月2日~84年4月1日生まれで、学歴が高卒以上の人。職務経験などは問わなかった。市は9月22日に、1次試験を実施する予定という。(太田康夫)
2019年8月30日20時32分 朝日新聞
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