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私死んだら…80代母の焦燥 永遠の「子」、家にこもる
ひきこもりのリアル 扉の向こうで 有料会員限定記事
岡野翔
2019年8月13日18時0分
自分が亡くなった後、子は暮らしていけるのだろうか―。高齢の親が、中高年のひきこもり状態の子と暮らす「8050(ハチマルゴーマル)問題」に直面する親たちの、切実な悩みです。関西地方の80代の母親は、自らを責めつつ、何とかしようと奔走しています。〈扉の向こうで〉
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朝起きて、夜寝る。一日三食。きれい好きで、掃除や入浴もする。散髪には一人で行く。コメなど重いものが必要な時はスーパーに行ってくれる。ただ、日中の大半は書斎のパソコンでゲームやネットサーフィンをして過ごす。
この母の、10年以上ひきこもり状態にある50代の息子のことだ。都市部の一軒家で同居している。夫は約10年前に他界した。
「勤め人なら定年に差し掛かる時期やね。そんな年で仕事を始めるのは難しいと思うけれど、何とか独り立ちをしてほしいわ」
母は大学を卒業後、国家資格を生かして70歳まで働いた。姿勢が良く、はきはきと話し、年齢を感じさせない。年金暮らしだが、自宅などのローンの返済は終わり、経済的には落ち着いている。
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息子は専門学校を中退。20代前半で就職するも