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41 名前: 無茶するね 投稿日: 1999/08/17(火) 13:30
神奈川県山北町の玄倉川で18人のキャンプ客が流された水難事故で、事故の直後に救助された横浜市港南区野庭町、加藤一樹ちゃん(1つ)は、キャンプに来ていた東京都台東区池之端4丁目のとび職箱守知己さん(47)と長男の健志さん(16)が川に入り、
命がけで助け出していたことが分かった。
箱守さんの妻雅子さん(41)によると、箱守さん一家は友人と計5人で13日から現場の河原でキャンプをしていた。13日午後8時20分に上流の玄倉ダムの放水を知らせるサイレンが鳴ったのを聞き、川岸に止めた車に避難。
14日午前、河原を見ると、水量が多く、18人が中州に取り残されていた。消防隊員が午前9時過ぎ救助活動を始めたが、難航。
午前11時40分ごろ、18人は箱守さんらが立っていた川岸からかなり離れたところを次々と流されていった。
まもなく、小さな頭が川岸から2、3メートル先を流れてきた。
足首まで川に入って救助活動を見つめていた箱守さんが「赤ん坊だ!」と叫び、着ていたかっぱを脱ぎ捨てて川の中に走った。
同時に、健志さんも箱守さんを追いかけて川に入り、箱守さんが流されないよう、必死で箱守さんのズボンのベルトを両手でつかんだ。激しく流れる水は、腰のあたりまで達していたという。
箱守さんは両手で一樹ちゃんの足を引っ張りあげ、健志さんと2人で支え合って川岸までたどりついた。えん堤の上流約10メートルの場所だった。一樹ちゃんは健志さんから救急隊員や警察官をへて、雅子さんに手渡された。
雅子さんは警察官と2人で水を吐かせ、服を脱がせて紙おむつをはずし、到着した救急車からもらった毛布にくるんで、救急車内に運んだ。泣いていた一樹ちゃんは、雅子さんが「大丈夫? よかったね」と声をかけ続けると、眠ってしまったという。
箱守さんは「1秒遅かったら、つかめなかった」と話していたという。
雅子さんは「赤ちゃんが助かって本当によかった。夫が今にも飛びこみそうだったので、息子と2人で何とか押さえないと、と心配していた」と話していた。