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【タクシス一族3】
・キリスト教世界では中心勢力ではなかったドイツ人を保護する目的で、ドイツ騎士団は設立される。しかし、テンプル、マルタ騎士団にイェルサレムの利権をほとんど奪われ、存在意義を失う。
そこに、ポーランド貴族が領土と引き換えに救援を要請してきたため、ドイツ騎士団はプロイセンに移住、1283年プロイセン(現在のポーランド)に「ドイツ騎士団」国家を設立する。このドイツ騎士団が、後のナチス親衛隊SSのモデルとなった。
1100年以降 北イタリアで都市共和国の誕生
・十字軍遠征から最大の利益を引き出していた北イタリアの諸都市が、独立の都市共和国を形成。
・12世紀には、北イタリアからスイスの商業都市が、ミラノを中心としたロンバルディア同盟を結ぶ。その後、ロンバルディア地方のイタリア金融家がロンドンのシティーに進出して行った。
ヴェネチアはもともと利子の取得を禁止していたが、14世紀には解禁。国際金融都市として急速に発展した。
1200年前後 スイスで都市国家成立
・紀元前からヨーロッパ全域を支配していたローマ帝国が略奪及び交易により蓄積した莫大な財は、次の支配者である神聖ローマ帝国(現在のドイツを中心とした領域を支配)に受け継がれていった。
・962年に成立した神聖ローマ帝国の皇帝による絶大な権力による支配は、部下である貴族達に大きな不満をもたらす。貴族達は異民族をそそのかし、戦争を引き起こした。
相次ぐ戦争により多額の借金を背負うことになった皇帝は、担保としていた領土を貴族達に奪われていく。こうして、皇帝の権限が及ばない土地が貴族達のものとなり、都市国家として独立して行く。
・1200年前後になると、スイスは精密機械工業、兵器産業を中心に発展していたが、そこにヨーロッパ中で商業ネットワークを構築した騎士団やヴェネチアで富を蓄えた金融家が金融技術と共に移住してくる。
皇帝に反逆した貴族達は、兵器と産業と金融が揃っていたスイスに結集し、国家を結成していく。
これが現代まで続く金融国家スイスの起源であり、ロスチャイルドすら彼ら貴族の「使い走り」に過ぎない。
1273年 ハプスブルグ家が神聖ローマ帝国皇帝に即位
・スイス出身の貴族・ハプスブルグ家が初めて神聖ローマ帝国皇帝に即位し、1438年以降、皇帝位を独占するようになる。
・この神聖ローマ帝国(ハプスブルグ家)支配の下で、3つの一族が勢力を拡大していた。諜報面を担当したタクシス一族、軍事面ではサヴォイ一族、(財政面ではロスチャイルド一族)である。
1360年 フリーメーソン結成(イギリス)
・イギリスの石工職人達が、自分たちの権利・技術・知識が他の職人に渡らないようにロッジで暗号を使用する秘密結社を結成する。これがフリーメーソンの原型と言われる。