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三値論理コンピュータ -2004年7月1日(木)01時59分
三値論理コンピュータSETUN(Сетунь)は、1958年にNikolai P. Brusentsov(Брусенцов Николай Петрович)によって、モスクワ大学で開発された。
三値論理の採用は、磁気コアによるフリップフロップを用いた論理回路の特性からのものだった。真空管の寿命と信頼性の低さを嫌っての設計だったが、代償として、性能は著しく低下した。わずか4800命令/秒という処理能力だったが、アーキテクチャの工夫によって、想像以上のパフォーマンスを発揮した。
SETUN用に開発されたプログラム言語は、逆ポーランド記法で記述するスタイルだった。SETUNはカザンの工場で50台が生産された。
その後、1968年に構造化プログラミングをアーキテクチャレベルでサポートした近代型、SETUN-70が開発された。
The European Virtual Computer Museum
URLリンク(www.icfcst.kiev.ua)
ウクライナのサイト。ウクライナのキエフはモスクワと並んで、旧ソ連のコンピュータ開発の中心であった。旧ソ連最初のコンピュータMESMはキエフで開発されたのである。
ウクライナのコンピュータ開発の歴史を紐解くのに最適。英語、ロシア語、ウクライナ語に対応。