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2017.01.18
【ルポ】子どもたちが「神かくし」状態になっている一時保護の実態
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
抜粋
■X一時保護所の一日
X一時保護所は、関東のある児童相談所に併設されています。2階建てのほぼ正方形の建物で、30歩で隅から隅まで歩くことができます。
朝7時。職員たちが電気を一斉につけて、子どもたちの部屋に入ります。
「朝だよ―、起きなさい」
寝坊は許されません。7時5分にもなると全ての子どもが布団をたたんで寝室から出てきました。
私が寝泊まりをさせていただいたいくつかの児童養護施設とは大違いの、ものすごいスピードです。
一時保護所での生活は、この異常に細分化された規律とそれをきちんと守る子どもたちによって特徴付けられていました。
多くの一時保護所では窓が5cm程度までしか開きません。なぜそうしているのかと多くの一時保護所で質問をしましたが、答えは常に同じです。
「子どもたちが脱走しないためです」
また、多くの一時保護所では、警備会社によって設置されたセンサーがあちこちに張り巡らされていて、そのセンサーに手を延ばすと
事務所でアラームが鳴り、警備員が駆けつけるようになっています。
また、ここでは子どもたちは裸足でも靴でもなく靴下をはいて過ごさないといけませんが、職員はなぜか全員スニーカーを履いています。
なぜかと聞いたら、ある職員からは「ああ、あれは子どもが逃げ出しにくいようにしつつ、仮に逃げ出したときも捕まえやすいからですよ」という答えが返ってきました。
確かに廊下を靴下で走ろうとすると滑りますし、屋外を裸足で歩いていたら周りの人々は奇異に感じて呼び止めるでしょう。
テレビは自分たちでつけることが許されません。必ず職員に「テレビをつけてください」とお願いをしないといけません。
この、子どもたちが事あるごとに「お伺い」をするのもここでの生活の特徴です。
トイレに行く時には「トイレに行ってきていいですか」と職員に言わないといけません。
性の問題を防止するため、トイレには一人ずつしか行けないため、場合によっては職員が「他の子が入っているので待つように」と静止します。
■なぜ食べるのが速すぎるのか
起床後1時間の自由時間を経て、8時から朝ごはんになります。
半分くらいの子どもが15分で食事を終わらせています。
食事が早い理由が分かりました。私語やふざけが圧倒的に少ないのです。
■職員たちから抜け落ちている視点
一時保護所で子どもが自由時間を過ごすスペースには、ハサミはおろか、鉛筆のような先が尖ったものすらほとんど置かれていません。
子どもが衝動的にそれらを凶器にしてしまうと大変なことが起きるためです。
この一時保護所では、およそ半分の子どもたちが精神安定剤を飲んでいます。これはここ数年の特徴で、発達障害や精神上の障害を抱えた子どもが2割ほどいます。
その子どもたちは、コンサータやエビリファイといった薬を毎日服用しています。子どもによっては、体重に対してほぼ許容可能ギリギリの水準でのんでいます。
■遊ぶ「紙の枚数」すら管理される
15時からはおやつの時間で、また食堂に戻って食べます。
その後はまた自由時間ですが、この時間から子どもたちは風呂に入ります。
男女はもとより、同性どうしでもいたずらをするような事が起きて以来(性器をなめさせる、など)、お風呂は全ての子どもが一人で入るようになりました。
自由時間に使われる紙の枚数も厳格に管理されています。というのも、紙を使って子どもたちが自分の個人情報(自宅の電話番号やメールアドレス、通っている学校など)を
他の子どもに明かす可能性があるからです。
紙には通し番号が振られており、子どもが遊び終わったら紙を返却します。それを職員が数えて全てそろっているかを確認します。
個人情報を明かすのが厳しく禁止されているのは、「その子どもの素性が知れてしまい、さらに出所後にトラブルに巻き込まれるのを防ぐため」
だそうですが、いまいちピンときません。
それが正しいのであれば、社会的養護(施設や里親家庭)に入った後にも徹底的な箝口令をしかないと整合性がとれないようにも思えます。
良い保護所と悪い保護所の違い
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
以下略