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南ア「国家そのものを横領」の汚職疑惑を前大統領が否定
2019年7月16日 0時46分
南アフリカで、前の大統領の汚職疑惑を調査している政府の委員会にズマ前大統領本人が初めて出席し「私は汚職の王様ではない」と述べて、疑惑を強く否定しました。一連の疑惑は「国家そのものを横領した」と言われるほど大規模なものとされ、南アフリカを揺さぶっています。
南アフリカのズマ前大統領がインド人のビジネスマンと癒着したとされる汚職疑惑は、電力会社や航空会社などいくつもの国営企業を舞台にしていることから「ステート・キャプチャー」＝「国家そのものを横領した」と言われるほど大規模なものとされています。
批判の高まりを受けてズマ氏は去年、任期途中で辞職に追い込まれ、その後、政府が任命した法律家からなる委員会が調査を進めています。
15日、委員会の公開の聞き取り調査にズマ氏本人が初めて出席し、ズマ氏は疑惑は政治的な策略だとしたうえで「私は汚職の王様ではない」と述べて疑惑を強く否定しました。
一連の汚職疑惑は地元メディアが積極的に報じ、ことし５月の総選挙ではアパルトヘイト＝人種隔離政策の撤廃後、一貫して与党の座にあるＡＮＣ＝アフリカ民族会議がかつてなく得票率を減らすなど、アフリカ最大の工業国で日本企業も多く進出する南アフリカを揺さぶっています。
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