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カナダ人医師、不妊治療に自分の精子など数十年にわたり使用 免許剥奪
2019年6月26日 11:41 発信地:オタワ/カナダ [ カナダ 北米 ]
カナダ人医師、不妊治療に自分の精子など数十年にわたり使用 免許剥奪
不妊治療用の凍結精子が入ったタンク(2002年8月4日撮影、資料写真)。(c)MORTEN THUN / SCANPIX DENMARK / AFP
【6月26日 AFP】カナダの不妊治療医バーナード・ノーマン・バーウィン(Bernard Norman Barwin)氏(80)が25日、数十年にわたり自身のものを含む不適切な精子を治療に使用してきたとして、医師免許を剥奪された。
オンタリオ州医師協会(College of Physicians and Surgeons of Ontario)の懲罰委員会は、バーウィン氏の行動を「がくぜんとさせられる」「非難されるべき」ものとみなし、医師免許を剥奪したほか罰金1万カナダ・ドル(約81万円)も科した。
バーウィン氏は懲罰委員会に出席しなかったが、弁護団を通じて本件について争わないと述べた。
バーウィン氏は2014年、3人の女性に不適切な精子を使用したとして懲戒処分を受け、医師免許を放棄していた。この時は単純ミスが原因と主張していた。しかし、このたび医師免許を無効としたことで、バーウィン氏が他の州で医師を開業しようとした場合に、規制当局に注意喚起することになる。
バーウィン氏は、50~100件の出産で不適切な精子を使用したとして訴訟も起こされている。うち11件で、自分の精子を使用したとされる。
■不正発覚のきっかけは
この不正が明らかになったきっかけは、不妊治療で生まれた子どもの一人が自身の遺伝的背景に興味を持ち調査したことと、別のもう一人が両親のいずれも遺伝性のセリアック病にかかっていないにもかかわらずセリアック病と診断されたことだった。
25歳だった3年前に自分の生物学上の父親がバーウィン氏だと知ったレベッカ・ディクソン(Rebecca Dixon)さんは懲罰委員会で、「嫌悪感」を覚えるとともに、「汚された」気がしたと語った。
ディクソンさんは被害者影響報告書の中で、「あの瞬間、私の人生は永久に変わった」「その後しばらくの間、自分の顔と切り離されたような気がした。鏡に映る振り返った人物が、もう完全に自分ではないかのようだった」と語った。
大きな健康問題を抱えているディクソンさんの父親は、「自身が育て、愛してきた娘が実は生物的上の子どもではなかったと受け入れることを学ぶしかない」という。
ディクソンさんは、「母は知らないうちに、許可なく自身の体に引き起こされた事実に向き合わなければならない」とも語った。
ディクソンさんは、人混みの中にいると「気が付けば自分に似た人、片親違いのきょうだいかもしれない人を探している」と語った。これまでに片親違いのきょうだいを15人見つけたが、その数はさらに増える見込みだという。(c)AFP
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