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【カイロ=倉茂由美子】オマーン沖で発生したタンカー攻撃を巡り、イランと対立するサウジアラビアとイスラエルが相次いで「攻撃はイランの犯行だ」
と断定した。米英に続き、イラン関与説に正式に加わった形だ。
サウジのムハンマド皇太子は16日付のアラブ紙のインタビューで「イランは日本の首相のテヘラン訪問に敬意を払っていない」と述べた。
サウジの実権を握る皇太子が事件に言及したのは初めてだ。
皇太子はイランとの戦争は望まないとしながらも、「我々は国民や主権、国益への脅威に対処する」と述べた。アラブ首長国連邦(UAE)の
アブドラ外相も15日、イランへの言及は避けながらも「国家による攻撃だ」と批判している。
また、イスラエルの民放テレビ「チャンネル13」は15日夜、イスラエルの諜報(ちょうほう)機関が、タンカーの攻撃は、イランの精鋭軍事組織・
革命防衛隊による機雷の攻撃だったと結論付けたと報じた。サウジとイスラエルは、米英、UAEとイラン包囲網の強化を改めて呼びかける方針だ。
これに対し、イラン政府は15日、英国に外交ルートを通じて「英国の主張は証拠もなく、受け入れられない」と抗議した。英・イランは比較的、
良好な関係を維持していたが、事件を機に悪化する可能性がある。
読売新聞
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