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切取りねぇ…
問題発言が飛び出したのは、ビザなし交流訪問団として国後島を訪問して2日目の11日。一行の宿泊先である友好の家でのことだった。
夜、食堂で新聞記者2人が訪問団の団長で元島民の大塚小彌太さんに約束していた取材を行っていた。と、そこに酒に酔った日本維新の会の丸山議員が乱入してきたのだ。
丸山穂高議員「団長は戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか?反対ですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「戦争で?反対」
丸山穂高議員「だから、ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「いや、戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない。」
丸山穂高議員「でも取り返せないですよね」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「いや戦争したって・・・。戦争はするべきではない。」
丸山穂高議員「戦争しないとどうしようもなくないですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「いや、戦争は必要ないです。」
新聞記者「僕らはあのアポというか時間を・・・」
丸山穂高議員「今、時間を取っているのね。」
新聞記者「なのでちょっと」
丸山穂高議員「でも関係なく私は私の」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「いや、いや、戦争は戦争の話はしたくありません。」
新聞記者「そうじゃなくてですね、アポイントをもらってお約束を・・・」
丸山穂高議員「でも彼がそういう・・・」
新聞記者「いや、ごめんなさい。僕らも一応、仕事で来ているので」
丸山穂高議員「彼は彼で」
新聞記者「いや、そうじゃなくて」
丸山穂高議員「彼がいいならいいじゃん。それを撮って下さい。いや、いいならいいし」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「先生、先生、先生やめて下さい」
丸山穂高議員「何をどうしたいですか?何をどうします?どうすれば」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「どうすればって、何をですか?何をどうすれば」
丸山穂高議員「この島を」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「それは私に聞かれても困ります。率直にいうと、返してもらったら一番良いと思います」
丸山穂高議員「戦争でも?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「戦争なく!戦争はすべきではないと思います。それは個人的な意見です。早く平和条約を結んで解決してほしいです」
丸山穂高議員「逆に関係なく平和条約ほしいですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「関係なくどうなっているか私たちはそれをしゃべるあれじゃないですから。それは政府の方たちに任せているわけですから。
あくまでも私たちは交渉をやりやすくするための下支えを我々は交流事業とか色々やっているわけですから。直接、折衝するわけではございません。
ただ我々がビザなし訪問とか署名運動とかをやめたら旧島民は諦めたろうと言われたら大変ですから、これを継続してやります。あくまでも下支えです。」
丸山穂高議員「取材はするけど、何もしない人たちに対して言ってほしい」
新聞記者「僕らはただ、事実を書くだけなので」
新聞記者が取材中であることを告げるも、丸山議員はどうしてもその場を離れない。
丸山穂高議員「じゃ、じゃ、それはどういう意味で?何で?ここにいてはいけない理由は何?」
新聞記者「やりづらいんです」
丸山穂高議員「何の法律が?」
テコでも動かない丸山議員。子どもの口げんかのようになってきた。
丸山穂高議員「私、丸山穂高といいまして、衆議院議員なんですけど、皆さんはどこの新聞社ですか?これ聞きたいですね。日本国です。ここは」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「ちょっとやめて下さい。先生」
丸山穂高議員「やめなくても!ここは日本国なんで。日本国です」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長「ちょっと事務局呼ぶから」
そして翌日。丸山議員、罰が悪かった。
北見市職員・北村浩一さん「ここが国後島じゃなくても、一般常識としてその後、事務局が再三再四制止に掛かってもあなたは深夜に及んでもまだ事務局のお世話になって大声を出していました」
丸山穂高議員「皆さんの眠られているのを妨げたり、そういう形でご迷惑を掛けたこと改めておわび申し上げます。すみませんでした」
丸山議員は酒に酔って騒いだことについては謝罪したものの、戦争発言については誤解だと主張した。
丸山穂高議員「戦争で取られたものは戦争で取り返すっていうご意見も出ていますけど、それについて賛成か反対ですかっていう話を聞いて回っていたんですよ。
一部の記者さんがそれを何か切り取ってお話をされたんで、そういうわけじゃありませんよと」