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ロスジェネはいま
「自分が悪い」「自業自得です」。ロスジェネ世代に話を聞いていると、自分を責める人が多いように感じる。努力したくてもできなかったり、努力しても報われなかったり。そんな人々すら「自己責任」の一言で切り捨てる時代の空気は、この世代にも影を落としている。
大学を卒業した後、20年近くにわたって同じ職場で非正規労働を続けてきた男性(41)も、こう私に切り出した。
「大学時代にやりたいことが見つからず、決めるべき時に決められなかった。自分が悪いところがあり、就職氷河期のせいにはできないと思っています」
この男性が、関東地方の国立大学を卒業したのは2001年。大卒の就職率が6割を切っていた頃だった。どんな仕事をしたいのか、自分でも定まらず、就職活動では3、4社だけ受けて全敗したという。大学の同学年でも卒業時に就職が決まっていた人の方が少なかった。
卒業後、とりあえずの生活費の…残り:1677文字/全文:2062文字
2019年5月3日06時00分
朝日新聞デジタル
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