19/04/27 18:35:03.52 ON3Yk7pm0.net
>>1
◆サリーとアンのテスト
サリーは、カゴと玉を持っています。アンは、箱を持っています。サリーは、持っていた玉をカゴの中に入れて、部屋を出ます。アンは、その玉をカゴから出し、自分の箱に入れます。
箱を置いて、アンは部屋を出ます。そこへ、サリーが帰って来ました。さて、サリーは、玉を出そうとしてどこを探すでしょうか?
このテストは、自分の視点以外(サリーの視点)に立てるかどうか、そして、サリーが持っている「玉は、カゴの中にある」という信念を理解できるかどうかを、テストする課題です。
3才ぐらいでは、普通の子どもでも「玉は箱の中にある」という、自分が見て知っている事実を答えてしまうそうです。この時点では<自己中心>的で、自分の視点からしか物事を見ることができないのです。
そして、4~5才になると、<脱中心化>して、サリーの視点に立てるようになるのだそうです。しかし、3才児でこのテストに失敗する子どもでも、日常生活では明らかに他者の視線を意識しているし、「恥ずかしい」という感情や自尊心もちゃんとあるといいます。
全員と言うわけではありませんが、≪自閉症≫児・者がこの課題に失敗するのは、どうしてでしょうか?
自分以外に、「心」を持ち「信念」を持てる「他者」が、存在していないのか? (「心の理論」の欠如)
自分以外に、「心」を持ち「信念」を持てる 「他者」が、存在しているのは解っているけれど、その人の「視点」に立てないだけなのか? (<脱中心化>ができていない)
自分以外に、「心」を持ち「信念」を持てる 「他者」が、存在しているのは解っていて、その人の「視点」に立てないわけではないのに、ついつい「自分」の「信念」を言ってしまうのか? (<脱中心化>はできているけれど、<自己>が優先してしまう)
という、三つのことが考えられます。