19/04/26 08:30:42.55 4bKYeKTW0.net
>>623
博士は博士でも、取得年をよく見てみ。
1931年生まれで1972年取得。つまり、「論文博士」
※論文博士とは…?
URLﾘﾝｸ(researcher-gakui.com)
●論文博士とは
1. 課程博士
「専攻の博士課程において所定の単位を取得し、学位論文の審査…博士（理学）の学位を授ける」
2. 論文博士
「学位論文を提出し、審査及び試験に合格し…博士（理学）の学位を授ける」
それぞれ短い言葉の中ですが、正確に博士号を得たプロセスを区別しています。私は、論文博士（乙）で学位を取得しました。
論文の中身は企業在籍中に実施・発表した研究内容のみです。テーマに関して大学で実験したことはありません。大学に訪問
したのも、８回ぐらいでした。
●論文博士（乙）は無くなるのか？
2005年文部科学省の中央教育審議会「新時代の大学院教育 ? 国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて ? 」の中で、
「日本独特の論文博士は、将来的には廃止する方向で検討すべきではないかという意見も出されている。論文博士については、
学位に関する国際的な考え方や課程制大学院制度の趣旨などを念頭にその在り方を検討していく」と報告されました。
二種類の博士があると言いましたが、それは日本国内のことで世界的にはほとんどの国が課程博士のみで論文博士（乙）は
存在していません。日本だけでそんなガラパゴスの制度があっていいのか？という考え方は当然あるわけです。
2003年の中央教育審議会ではさらに強いメッセージでした。
「学位の国際的な通用性、信頼性の向上を図る観点から、「論文博士」制度については、将来的に廃止する方向で検討する
ことが適当である」【文部科学省：中央教育審議会（第31回）】
「（5）論文博士制度について
諸外国における博士の学位は、博士課程において必要な教育を修めた者に授与されるという現状を勘案すれば、日本における
論文博士の制度は独自のものである。学位の国際的通用性の観点から、論文博士制度は廃止の方向で検討することが必要である」
【「理工農系大学院の目的とそれに沿った教育研究の在り方について」 文部科学省議事録】
論文博士は今後、確実に廃止される方向に向かっていくと思います。