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840: 1/2 2008/01/14(月) 00:36:24 ID:zE8AhcJ/
長文すまん
俺の故郷は田んぼばっかりのまさに田舎ってとこだったんだが
近所のお寺に住み込みで手伝いしてるオッサンがいたんだ
生まれつきの知的障害があってあんまり会話は成立しないけど
いつもニコニコして寺の掃除とかしていた
俺ら子供連中はそのオッサンの背が小学校高学年くらいしかないから
「子供+オッサン」で失礼だけど「こどっさん」と呼んでた
俺と友達何人かでよくからかったりして遊んだりしたけど
基本的にはみんな、こどっさんのことは別に嫌いじゃなかった
冬になりかけぐらいのある日、こどっさんが寺の外にいるのを見かけた
その様子が普通じゃなかった
手にはいつも境内で焚き火をしたりするときに使う火かき棒持って
顔を真っ赤にして走り回っているが声をかけても全然聞こえてない
俺らは、もともとおかしかったこどっさんが
ついにトチ狂ったと驚いて、家に走って帰り
「こどっさんがおかしゅうなった!」と報告して何人もの大人がこどっさんを追いかけて
それに俺らが走ってついていくという形になった
ついにこどっさんを発見したけど、こどっさんは血走った目で取り乱していて
要領を得ないし、すばしっこく動いて大人にも捕まえきれない
そのうち集落のはずれに停まっていた白いバンの窓ガラスを
火かき棒で叩き割った
「キャー!」
という悲鳴が響き渡って、俺もついにこどっさんがこの村からいなくなってしまうんかな
とか妙に他人事みたいに考えてた