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東芝は26日、急速充電が可能で、長寿命の新型リチウムイオン電池を開発したと明らかにした。小型の電気自動車(EV)の場合、6分の充電で従来に比べ約3倍の320キロを走行できるという。2020年代前半の量産を目指す。充放電を5000回繰り返しても、電池の容量を9割以上維持することを確認。長寿命化により中古EVの価値も大幅には低下しなくなり、担当者は「利便性と経済性を両立する電池だ」とアピールしている。
レアメタル(希少金属)の「ニオブ」を材料の一つとする酸化物を電池の負極に使い、高容量化を実現した。ニオブは、耐久性を高める目的で自動車鋼材の添加剤などに用いられている。新型電池の量産化に向け、ブラジルの鉱山会社や双日と負極材の共同開発を始めた。
東芝はスズキや三菱自動車に車載用電池を供給しているが、パナソニックなどに比べ存在感が小さい。車を共同利用する「カーシェアリング」の拡大に伴い、急速充電の電池の需要が高まるとみて巻き返しを狙う。
2019.2.27 07:40
SankeiBiz
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