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今更聞けない、「検査済証」はなぜ必要か？
検査済証がない建物の救済措置はないのか？
2018.4.4
今回は建物の検査済証についてです。
この検査済証とは必要なものなのでしょうか？ またこの検査済証が無い場合、どういった不都合が生じるのでしょうか？
わかっているようでわかっていない、この検査済証というものを取り上げてみます。
検査済証とは
建築物を建築する場合、予め建築物の計画を図面や文章（設計図書）にして計画します。
内容は建築基準法を始めとした関連法規を遵守したものでなければなりません。
そして、実際に建築工事を開始する前には、建築物が適法で作られるのか審査してもらうことが必要です。
その審査を「建築確認」と言い、設計図書を元に特定行政庁（建築主事）や指定確認検査機関が審査します。
審査が無事に終了し、建築計画に問題が無いと判断された場合、晴れて工事着工となる訳ですが、工事は建築確認が受理された後でなければ始めることはできません。
工事着工後には、一定用途で一定以上の規模の建物においては中間検査が行われます。
そして、更には全部の確認申請された物件において「完了検査」というものが行われます。
これら検査は、建物が設計図書の通りに作られているかの確認が行われます。
最終的に完了検査に合格すれば検査済証が交付されることになります。
以上のような一連の流れにより建築物は作られていくのですが、検査済証は建築物が適法で作られているということを証明する書類であり、
本来、検査済証が存在しないということはその時点で違法建築物と言わざるを得ないでしょう。
また、実際の建物自体も違法建築物である可能性があるのです。
そして、本来は検査済証が発行されるまではその建物を使用することができません。
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