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李登輝・元台湾総統が語る東アジアの未来(1)日台漁業協定の締結は歴史的快挙
李登輝・元台湾総督が語る東アジアの未来(2)台湾が感動した安倍総理の友人発言
【月刊「Voice」2013年5月号】《『Voice』2013年5月号より一部改稿》
◆「犬が去って、豚が来た」
もともと台湾は、非常な親日国である。東日本大震災に対する台湾から日本への義援金
は200億円を超え、世界一となった。私も東日本大震災の報に接したときは、刃物で切り裂
かれるような心の痛みを感じ、「自然の猛威を前にしてけっして運命だとあきらめず、元
気と自信、勇気を奮い起こしてほしい」との励ましのメッセージを送った。台湾人は日本
のことをなぜこうも大切に思うのか。
今年3月13日、東北の大学生30人余りが東日本大震災時の日本支援に対して台湾に感謝を
述べに来た。その学生たちを前に、私は次のような話をした。
「日本は半世紀にわたって台湾を統治しました。この間、もっとも大きな変化は台湾が
伝統的な農業社会から近代社会に進化させられたことです。日本は台湾に近代工業資本主
義の経営観念を導入したのです。また新しい教育制度が導入され、近代的な国民意識が培
われました。やがて台湾人は自らの地位が日本人に比べて低いことに気付きます。ここに
『台湾意識』が芽生えました。『台湾人の台湾』という考えが生まれ、これが国民党に対
抗する力となったのです」