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ネット通じ犯罪被害、後絶たず＝識者指摘「警戒心薄い」－認知刑法犯
2/7(木) 14:00配信 時事通信社
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未成年者がインターネットの交流サイト（SNS）や掲示板を通じて見知らぬ人と出会い、殺人や強制性交などの重大犯罪に巻き込まれるケースは後を絶たない。
識者は「恋愛やアルバイト感覚で、警戒心が薄い子が多い」と危惧する。
神奈川県座間市で9人が殺害された事件では、ツイッターなどを通じ高校生3人が被害に遭った。
茨城県神栖市で先月31日、東京の女子大学生＝当時（18）＝の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された男は、女子学生とネット掲示板で知り合ったと供述しているとされる。
警察庁によると、昨年上半期（1～6月）にSNSを通じて犯罪被害に遭った18歳未満の子どもの数は856人。殺人や強制性交、略取誘拐などの重大犯罪は、上半期としては過去10年間で最多の38人だった。
子どものネット問題に詳しい兵庫県立大の竹内和雄准教授は「『親に認めてもらえない』『学校に居場所がない』と寂しさを感じた子たちが、ネットに救いを求めている」と指摘。
「相手から優しくされると喜んで会ったり、褒めてほしいとか、金が欲しいという理由で自分の写真を抵抗なく渡してしまったりする」と話す。
その上で「例えば年齢が離れた人との出会いを求めるネットの書き込みを削除するなど、安易に会えない仕組みづくりが急務。また、親や学校は子どもたちの声に耳を傾け、楽しく生活できるよう努めるべきだ」と述べた。