19/01/18 00:59:57.30 yAc1EcpJ0.net
(>>1の続き)
URLリンク(www.newsweekjapan.jp)
いずれにしても、日ソ中立条約があり和平の仲介を依頼していた以上は、
第二次大戦における日ソは友好国でこそあれ、互いに交戦国ではありま
せんでした。ですから、日本としては、独ソ戦の被害に対する懲罰として
領土割譲要求をされても、受け入れる根拠はないのです。
それどころか、1945年の8月15日に日本がポツダム宣言を受諾し
(連合国側への通告は14日)、陸海軍の無条件降伏を行った、
つまり日本としては第二次大戦が終わったと認識した後で、
ソ連は南樺太と千島の占領という軍事作戦を敢行しました。
(満州方面では8月9日より戦闘開始)
これは日本側からみれば、第二次大戦の一部とはみなせない、
一方的なものであったと言えます。
その後、1956年には鳩山一郎内閣において、河野一郎農林大臣
(現在の河野太郎外相の祖父)が対ソ交渉を行い、
日ソ共同宣言に合意して日ソの国交が回復しています。
この日ソ共同宣言では「戦争状態の終結」が合意されていますが、
日本としては、この戦争状態の終結というのが「第二次大戦」
だということは認めていません。
あくまで日ソ中立条約が有効であるにも関わらず一方的に
行われた戦闘行為であり、それによって発生した対立という
考え方を取っています。
このように、ロシアの言う「第二次大戦の結果として南千島が
ロシアのものになった」というストーリーは、二重三重に根拠が
崩れていますし、日本としてそのような主張は一度も認めたこと
はありません。
では、プーチン政権は「大変な悪意を込めて」こうした主張を
しているのかというと、それも違うと思います。
あくまで交渉のカード、言葉のゲームとして持ち出している
のであって、むしろ堂々と否定することで対等の舌戦、論理戦
に持ち込めばいいのではないかと思われます。
(終わり)