18/12/31 00:31:24.01 CAP_USER9.net
東京医科大の不正入試問題で、前理事長らに特定の受験生を優遇するよう依頼した仲介者に、受験生の保護者から謝礼金が支払われていた疑いのあることが30日、関係者への取材で分かった。
同大の第三者委員会がまとめた最終報告でも、こうした謝礼金と不適切な依頼との関連性が指摘されており、裏口入学が行われていた疑いが強まったといえそうだ。
関係者の話や29日公表の最終報告によると、文部科学省の汚職事件に絡み辞任した臼井正彦前理事長=贈賄罪で在宅起訴=らに対して、特定の受験生を優遇するよう仲介した人物が、その受験生の合格後に「保護者から謝礼として金を受領したことがある」と認める証言をした。
同大の第三者委が実施したヒアリング調査で明らかになったといい、第三者委では、特定の受験生への優遇について「依頼を受けた者に対する謝礼と何らかの関連性があった可能性がある」と結論づけている。
このほかに裏口入学の疑いとしては、臼井前理事長らが保管していた資料の中に「もし入学を許されましたら育てて頂く大学のためには寄付は3千万円は用意するつもりでおります」などと書かれた手紙や、受験生の名前の横に「1000」「2000」「2500」などと書き込まれたメモも見つかっている。
最終報告では、こうした多額の寄付金と特定の受験生への優遇についても「何らかの関連性があった可能性がある」と指摘した。
「男子増やす案考えろ」
今回の不正入試問題では、東京医科大の当時の理事長や学長ら大学トップが、合否判定に関わる職員らに不当な圧力をかけていた実態も明らかになった。
「男子を増やす案をいくつか考えろ」。第三者委の最終報告によると、平成18年に学務課に在籍していた職員は、当時の伊東洋学長からこう言われたという。
この職員は第三者委のヒアリング調査に「(伊東氏の要求は)とてもプレッシャーだった」と証言。小論文の試験で男子や現役生らに一律加点するなど、受験生の属性で合格者数を調整する2つの案を作成したとしている。
一方、伊東氏はヒアリングに「属性による調整は認識しておらず、指示していない」と否定したが、第三者委では当時の記録とも照らし合わせ、不適切な指示があったと認定した。
伊東氏の後に学長となった臼井正彦前理事長や鈴木衛(まもる)前学長=同=も、女子らを一律不利に扱う属性調整について認識しており、第三者委は最終報告で「属性調整の主たる責任は、歴代の学長にあると言わざるを得ない」と厳しく批判している。
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