18/10/17 12:01:49.57 CAP_USER9.net
今年はほとんどの人が審査対象に
端末代金の支払い方法には、キャリアとの分割払い契約以外に、現金、クレジットカードの一括払いがありますが、クレジットカードのリボ払いは認められていません。
なぜかというと、キャリアは分割払いを使ってユーザーが他の通信会社に乗り換えてしまうことを防いでいるからなのです。
通常、クレジットカードのリボ払いを使うと、その分の金利をとられます。
これを「分割手数料」と呼んでいるのですが、キャリアは分割手数料を取りません。
この点はユーザーにとって大変お得ではあるのですが、その一方で、分割払いが終わるまでの2年間、他のキャリアに乗り換えることができなくなります。
販売代理店に販売報奨金を支払い、分割払い手数料も免除してもなお、通信料を長期間採り続けるほうがキャリアは儲かる、ということなのでしょう。
ここからが本題です。なぜ今年に限って「審査でハネられた」と言っている人が増えたのでしょうか。
答えは単純で、昨年は審査の対象になる人がほとんどいなかったのに対し、今年はほとんどの人が審査対象になったからです。
支払総額10万円超で審査対象に
消費者金融会社は金融庁の監督を受けていますが、信用購入あっせん業の登録をしている業者は経済産業省の監督を受けています。
その監督指針の中で、経産省は「ユーザーの支払い能力をちゃんと審査しなさい」としています。
ただし、例外があって、個別信用購入あっせんの場合、
「耐久性を有し定型的な条件で販売するのに適した支払い総額が10万円以下の生活必需品」は審査対象から除外することができます。
つまり、昨年までは支払総額が10万円以下になる人が多かったのに対し、今年はiPhoneの端末価格が一気にハネ上がったことで、10万円を超える人が急激に増えたのです。
審査不通過の理由はブラック情報にあらず
それでは、一体どういう人が審査を通らなくなっているのでしょうか。審査に当たって最初のハードルになるのが、本人申告の収入状況、つまり定期的な収入があるかどうかです。
次が、その定期収入が分割金を2年間支払えるだけの額かどうか、です。
さらに、過去に滞納歴がないかどうかを、信用情報機関に照会します。
いわゆる「ブラック照会」です。
信用情報機関は3つあります。銀行が加盟しているのが全国銀行個人信用情報センター(JBA)、消費者金融会社が加盟しているのが日本信用情報機構(JICC)、
そして信販会社やクレジットカード会社など、信用購入あっせん業者が加盟しているのがCICです。このうち、キャリアが加盟しているのはCICになります。
ネット上では「通信料金を滞納している人が審査でハネられる」と言われていますが、実情は少し違うようです。
通信料金は滞納すると即、督促が来て、払わないと通信を止められてしまいますから、そもそも滞納したままでは新しいスマホを買う意味はありません。
何度も滞納している人の場合だと、審査に影響が出る可能性がないとはいえないのですが、審査に通らない人が急増した理由は別にあるようなのです