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だが、拷問の限りを尽くしても、本拠地の所在など肝心なことは何一つ聞き出せなかった。
かといって、拷問によって半死半生になっている男を、このまま釈放するわけにはいかなかった。
男の処分はどうするのか、土屋にはわからなかった。
こういう時の処分で悩むのは、土屋のような新米憲兵ぐらいである。
土屋が初年兵時に公主嶺で経験したように、仕掛けがあった。
針の拷問から二日後だった。平陽鎮にいた満州国軍歩兵十五師団の日系軍官である中尉が訪ねてきて、
男を連れて行った。
「日本刀の試し斬りに」だった。男が墓地で首を落とされるのを土屋も見た。
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